スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 | page top
ワタミ事件に思う その2
 ワタミ事件についての続きです。もう1点気になったのが、なぜ自殺した社員が「長時間労働でつらい」という気持ちを会社の人に伝えることが出来なかったかということです。僕の推測ですが、職場に仕事の悩みを相談する雰囲気がなかったのではないかと思われます。また、彼女はとても真面目で、おそらく夢を語る企業ワタミに対して希望を抱いていたのでしょう。いい加減な人なら出社拒否で終る問題です。

2.弱音を吐けない職場の雰囲気の問題
 
 アメリカの経営学者ハーズバーグのモチベーションの2要因性理論というのがあります。

①動機づけ要因 業務に対する裁量権の付与や自主目標の設定、公平な評価などいわゆる「やりがい」が仕事をするモチベーション(動機づけ)になる
②衛生要因   労働時間や労働の場所、報酬などの優劣が仕事をするモチベーションになる
 この2つの要因は仕事をするために必要で、片方だけで長期間いい仕事をすることは困難です。構造的には②が下部構造、①が上部構造になります。生活に例えると最低限の衣食住が満たされて初めて、生活を楽しむことができるということになります。

 ワタミの場合は「負荷のかからない限界労働時間」という労働する上で必要な衛生要因が不足していました。本来②が満たされていない条件で、①を満たすことはできません。短期間なら我慢できるかもしれませんが、宗教家でもないかぎり長時間は不可能です。

 それではなぜワタミの職場ではそのような状態がまかり通っているのかということです。その原因は「社員自らのこの仕事を通じて実現したい夢」であり、「その夢をかなえてくれるだろう優良企業ワタミへの希望」だと僕は思います。そのような環境において陥りやすいのが

弱音を吐くことは恥ずかしい
試練を乗り越えてこそ夢は実現する


といった職場の暗黙の空気です。またそのような職場においては、スローガンの斉唱や社員やチームの努力目標がかかげられるなど、どちらかというと体育会系の雰囲気になる傾向があると思います。実際、居酒屋という接客業は接客サービスが命であるため、体育会系風の指導を行わなければなかなか一人前の接客をできるようにはならないものです。

 負荷のかかる労働条件において上司が社員を気遣うのはもちろんですが、現場に人がいない場合は上司も大変で、そこまで気が回らないかもしれません。また労働者もそういった環境にある上司には本音を言いにくい部分もあるかと思います。会社は本部にメンタルヘルス相談室などを設け、精神的肉体的苦痛を現場で感じている社員が気軽に相談できるしくみを作り、そのしくみを社員に周知させることが必要だと思います。
スポンサーサイト
[2012/02/25 17:37] | 経営 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。